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※このページの情報は、2013年取材当時のものです。

生誕30周年でエンボス加工も登場!さらに柔らかく、使いやすいトイレットペーパーへ。「CO-OP コアノン」シリーズ
産直品インタビュー:福岡県豊前市 大分製紙㈱ 豊前工場長 田北信行さん「このTシャツ、いいでしょ?」きれいな色ですね。「いやいや、色もだけど、この文字見てくださいよ。」(ありがとう30周年)…そっか! 「コアノン、今年で30周年なんですよ。おめでたいからね、記念に。」Tシャツ作っちゃった(笑)。「そうそう。生協の担当さんにもお渡ししました。」今年の6月にはエンボスタイプも誕生しましたし。 「これがまた苦労して苦労して、ようやく完成しました。そのご説明は工場でしっかりさせていただきます。いやなんか、テンション高くてすみませんねー(笑)。」いえいえ、私たちも今日はそのノリで(笑)。「いきましょうか!ではさっそくですが、工場に入る前にコアノンの歩みを。」よろしくお願いします!「コアノンはもともと、業務用のトイレットペーパーとして使われていたんです。それを東京の生協の組合員さんが知って、生協でも作ってほしいということになって、今のコープこうべが商品化したのが始まりです。」 最初に提案した組合員さんの目のつけどころがすごいです。「そうですね。芯がないって言うのは画期的ですよ。今みたいにエコとか資源の節約とかの風潮がまだまだ少ない時代ですからね。」で、30年前に生協で誕生したわけですね。「'83年に日本生活協同組合連合会でコアノンを取り扱うようになって、全国の生協に広がっていって、生産工場がうちを含めて全国各地にできました。」 最初の開発には、相当ご苦労があったのでは?「芯がないということで、開発にはかなり時間と手間と労力が必要だったようです。芯がなくても最後まで支障なく、きれいに使えるようにするっていう点でね。」最初は芯穴が細い『コアノンロール』だけだったんですよね?「はい。それから9年後に、太い芯穴の『ワンタッチコアノン』ができました。ワンタッチコアノンは発売と同時に売り上げを伸ばし始めて、今ではコアノンロールとほぼ同じぐらいの売り上げになっていますね。」それにしても、30年間ずっと売れ続けているっていうのはすごい。 「コアノンにはいろいろ特長がありますからね。芯がないから資源の節約になるし、ゴミも出ない。」サイズも一般のトイレットペーパーとは違いますよね?「トイレットペーパーは普通、114mm幅なんです。 知ってますか? この幅って、昭和20年代に米軍が日本に持ち込んだサイズです。で、それがそのままJIS規格になっているんです。」 へぇ〜!「でも、コアノンはそれより9mm短い105mm。」9mm短くしても、普通に支障なく使えますよね。「この9mmが大事で…。なんと、12ロール使ったら1ロール分節約になるんです。」全国の家庭で毎日使うものだから、この節約は大きい。「長さもですね、市販のトイレットペーパーはシングルでだいたい60mですが、コアノンは130mもあるんです。」 倍以上!「これだけ聞いてもすごいでしょう。 そして、極めつけはリサイクル100%ってことですね。 組合員さんから集めたカタログとか牛乳パックがうちの工場に回収されてきて、それを再生してコアノンを作るんです。 各生協さんからのリサイクルの紙がコアノンを支えているということです。」素晴らしい!「今、食の世界ではよく地産地消って言いますけど、コアノンは紙ゴミの地産地消です。」でも、リサイクル100%でペーパーを作るというのは、逆に大変なんじゃないですか?もともとの紙の性質はバラバラだし…。 「そうですね。それを肌触りのいいペーパーに作り変えるのが我々、製紙業界の技術です。 あ、そろそろ工場に入りましょうか? ちょうど今、 エンボスタイプの製造をしていますから。」よろしくお願いします! 工場にて:「これ、生協さんから回収した紙ゴミです。」うわー、すごい量ですね。 こうやって眺めるとゴミも圧巻だなぁ。「トラックでやってくるんですよ。ゴミといえばゴミだけど、我々にとっては大切な資源だからね。」そうかこれは資源の山! 「ほら、これなんだかわかります?」ん?「お札なんですよ。お札もこうやって小さくしてトイレットペーパーに使うんです。」いろいろな紙を混ぜて使うわけですね。 「紙にもいろいろな種類があるから…。回収した紙をほら、このジューサーミキサーのおばけみたいな機械に入れて、水分を加えて溶かしてしまうんです。」へぇ、ドロドロに溶かすんですね…。 「溶かした紙にさらに水をたっぷり加えて、この機械、『抄紙機』っていうんですけど、これで紙をすいていきます。」いわゆる、紙すきってやつですね。「抄紙機はトイレットペーパーの心臓部で、ここのすき方でペーパーの柔らかさが決まるんです。異物が混じっていると破れてしまうから、すく前に異物除去も徹底的にやって…。」 そしてこれ、この巨大なトイレットペーパーは?「すいたペーパーを巻きつけた、ジャンボロールといいます。これにエンボスの凹凸をつけていくわけですけど…ここがエンボス部分、わかりますか?」 うーん、なんとなく。「わかりにくいかも…。とにかくこうやってエンボス加工したものを、最終的に、さっき話した105mmにどんどんカットしていって…。」完成? 「…といきたいところなんですけど、もう1工程ありまして。コアノンは芯がないからカットした時にどうしても穴が歪んでしまうんですよ。」あぁそうか。「なので、芯の部分がまだ完全に乾かないうちに芯穴修正機に通して芯を丸く整えます。」この機械ですね。カメラでチェックしてます。「紙って意外と大変なんですよ。ジャンボロールの巻き加減もね、湿度とか気温によって紙の性質が微妙に変わってきたりするので、夏と冬では巻く速度も加える水分量も変えないといけないんです。そうそう、昼間と夜でも若干、違ったりするなぁ。」 さらにエンボス加工となると…。「エンボスは開発に半年かかりました。 芯がないだけに、これは大変だった。」そもそもエンボスタイプを作ろうと思われたのは、どんなきっかけからなんですか? 「一番はね、今後のコアノンの可能性を探るために、もっと柔らかくてもっと肌ざわりのいい商品を作りたかったということ。今、一般の有芯のトイレットペーパーは、エンボスって当たり前なんですよね。」普通にありますよね。「ところがね、芯なしでエンボスとなるとこれが至難の業。」芯がないゆえ? 「エンボス加工によってペーパーを柔らかくすればするほど、芯の穴は強度がなくなってしまうんですよ。」穴がつぶれやすくなる?「そうです。この問題はね、いや大きかったですよ。」でも、考えてみればそうですよね。「それで我々は、ほんとにもういろいろ考えましたよ!ペーパーの芯部に含ませる水分量をどうするかとか、紙すきの方法を変えてみようかとか、ペーパーを巻き上げる圧力を調整するとか…。あと、エンボスのドットの深さをね、どのくらいにしようかとか。」気が遠くなりそうですね。 「今こうやって話してても気が遠くなりますよ(笑)。」でも、半年かけてようやく完成した、と。「最終的にはね、ペーパーの水分率を上げてソフトな肌ざわりを出しつつ、巻き上げる圧力を微調整して芯穴の強度を保つ技術を習得できて…。いやうれしかったですよ。」 しかも30周年の記念すべき年に、芯なしペーパーでは画期的な新しい商品ですからね。「ほんとに。 これからどんどんこのエンボスをおすすめしていきたいと張り切っているわけです。」コアノンに関しては、組合員さんからもいろんな声をいただいています。「他のペーパーよりすごく長持ちする」とか、「ホルダーのセットがラク」なんてのもありました。「サイズが小さめだから収納場所が小さくてすむ」とか。 「ありがたいですね。組合員さんに感謝です。ところで、実は今日はね。もうひとつ、皆さんに見ていただきたいものがあるんです。」Tシャツの次は何でしょう(笑)。「ジャーン!コアノンジャーです!」まさかの…(笑)。「コアノンジャーって、実はずっと前からあったんですよ。な、コアノンジャー?」はぁ。 「これ、赤塚不二夫センセイ作ですからね。」ええっ!「でもずっと日の目を見なくてね。だから私がこうやっていろいろなところに連れ出して広めてるんですよ、今。こうやってポーズも考えたりして(笑)。」 赤塚不二夫先生がコアノンに関係されていたとは…!「はい、ではではここで、コアノンジャーの「これからも頑張ります」の4ポーズです。」(大爆笑)「失礼いたしました 」 (CO・OPコアノン『スマイルスクールプロジェクト』をご存知ですか?)『スマイルスクールプロジェクト』とは、コアノンを1パック購入すれば、その中の1円をユニセフを通してアンゴラ共和国に寄付。内戦によって育を受けられなかった子どもたちのために学校を作るプロジェクトです。2010年から始まったこの活動で、これまでに集められた寄付金は18,736,598円。新しい校舎を建てたり、給水設備を設置することができました。CO・OPでは今後も『スマイルスクールプロジェクト』の支援活動を続けていきます。 「CO-OP コアノン」シリーズ取扱い生協

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