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※このページの情報は、2013年取材当時のものです。

家族経営のアットホームな養鶏場で育った、プリプリッとおいしい 増田養鶏場の 「コープさが生協産直さくらたまご・もみじたまご」
(産直品インタビュー:産直さくらたまご・もみじたまご 佐賀県佐賀市  増田養鶏場 増田 勝馬さん)「今日はよろしくお願いします。いや、実はですね、昨日ここ雷が落ちちゃって。」ええっ!?大丈夫ですか?「機械がちょっとやられただけだから、大丈夫です。今お父さんが修理に持って行ってるから。」ここは佐賀平野のど真ん中だし、遮るものがないですし。「昨日は雨すごかったでしょう。」今日は作業は普通に? 「はい。雷が落ちても嵐が来ても鶏はたまごを産むからねぇ(笑)。さぁ、どうぞ。」 おじゃまします。へぇ、ここが作業場なんですね。結構広いですね。「鶏舎から集めたたまごを検品して、よく洗って、さらに検品しながらサイズごとに分けてパックして…。」いわゆる「GPセンター」ですね(笑)。「一応、そうですね(笑)。うちは見ての通りの小さな養鶏場で、お恥ずかしいんですが。」 皆さん、ご家族ですか?「あそこにいるのが母です。こっちの男の子と女の子はうちの孫。 夏休みはこうやって手伝いに来てくれるんですよ。」偉いなぁ。 「正式な従業員は私たち夫婦と母と他に4名。うちでね、しょうがいを持っている方4名の就労をお手伝いさせてもらっていて。」ここで働いていただいてるんですね。「これもコープさんががきっかけなんです。えーっと、9年前のことになりますが、コープさがの方のお知り合いで、しょうがいのためになかなか就職ができない方がいらして。うちで仕事をお手伝いさせてもらえないかって頼まれたんです。」ああ、それで。「はい。選別とかパック詰めをお願いしています。2人ともまじめでね、よく働いてくれるんですよ。助かってます。彼女なんかもう9年目です。」 ベテランですね。「私のことは「養鶏場のお母さん」って(笑)。もう家族みたいな感じで、仕事が早く終わったら一緒に菱刈町の干潟に遊びに行ったりね。 そうそう、規格外ではじいたたまごでみんなでパウンドケーキ作ったりもしてるんです。近所の直売所で売ってますよ。」今日はケーキありますか? ぜひ写真を…。「ああ、ごめんなさいね。今日はないんですよ。なんせ昨日の雷で慌てちゃって。」(笑)ケーキどころじゃないですね。「まったくね。」ところで、増田さんのところは養鶏場をはじめてどれくらいになるんですか?「もう44年になります。今は1万5000羽ぐらいおりますかねぇ。うちは生まれて80日齢の鶏を入れてるんです。」 たまごを産み始めるのはどれくらいから?「うーんと、130日齢ぐらい。」ここは開放鶏舎ですよね?「そうです。開放鶏舎は壁で仕切られてないからね、お天道さんをあてて、自然の光で育てられるのがいい。」鶏も元気に。「ええ、やっぱりね。でも今はウインドレス鶏舎が多いみたいですね。ウインドレスなら壁で鶏舎を完全に仕切ってるから、温度管理とか明るさの調整もしやすいし。ウインドレスの方が鶏に快適な環境を作りやすいというのは確かにありますよね。」開放鶏舎はやはり大変なこともあるでしょうね。「自然まかせだから。風が強い時はカーテンをしめたり、夏は扇風機を回して空気を回したりね。」 今年のように暑い夏は…。「鶏は暑さに弱くて、鶏舎が39度になると鶏が危険になるから、そんな時は霧状の水をパーッとかけてやるんです。」開放鶏舎は手間ひまがかかりますね、やっぱり。 「特に鶏舎の中の温度とか湿度の管理がね。でも、私たちはどうのこうの言ってもやっぱり自然にできるだけ近い環境の中で育てたいから。人間と同じで、鶏も少々厳しい自然の中の方がたくましく育つと思っています。」コープさがへはどれくらいの頻度で出荷してるんですか?「木、金以外は毎日。だからね、まぁ忙しい(笑)。」ですよね。「朝8時半から遅い時は夜8時まで、毎日休みなしですよ。365日ね。元旦の日もあけましておめでとうってあいさつしたら、昼からはもうここにいるから。」常に鶏とともにって感じですね。「まったく(笑)。」コープさがに出荷しているのはさくらたまごともみじたまごでしたっけ? 「はい。茶色い鶏がもみじたまごね。 生協さんには、その日の午前中に産んだたまごをその日の午後4時までに出荷しているんです。」バタバタですね。「そうそう。鶏はだいたい朝9時からお昼の12時ぐらいまでが産卵のピークだから、午前中は目が回るくらい。」 そうでしょう。 「鶏舎は全部で14あって、昔はすべて手で拾ってましたけど、さすがに今は機械が集卵してくれます。でもね、コープさがに出すたまごは、パック詰めまでに他のより3倍ぐらい時間がかかるんですよ。」というと?「汚れをいろんな角度からより細かく見ていって、重さのチェックも入念に…。」ありがとうございます!「いやでも、うちとしては、こんなに小さな農場なのに、生協さんで売っていただけることが本当に感謝なんです。」 そうおっしゃっていただけると…こちらこそ感謝です。ところで産卵率は今、だいたいどのくらいですか?「1年平均で80%ってところですか。たまごを産みはじめたら、ほとんど毎日がお産でしょう? いい餌をあげて体力をつけさせないと。」10日のうち8日はたまごを産むわけですからね。餌はどんなものをあげていますか?「とうもろこしが65%ぐらいと、ぬか…。あとは健康維持のためのにんにくとか、黄身をより黄色にするためのパプリカ。たまごに甘味を出す海藻も与えています。」ずいぶんいろいろと。「自家配合の飼料です。」たまごを産むのはどれくらいの日齢までに?「そうだなぁ。500日プラスマイナス30日ぐらいですね。面白いものでね、若い鶏のたまごはサイズで言うとSからMSぐらいの大きさが多くて、500日齢に近づくとLとか2Lとかが多くなるんです。」 だんだん大きくなる?「傾向としては、そんな感じ。でも、大きすぎても小さすぎても規格外になってしまう。ですから、平均的な大きさのたまごをより多く産んでくれますように…と。」生産者の方の切なる願いです。「願いと言えば、あとは病気ですね。鶏たちが病気になりませんように。これはまぁ、対策をしっかりやっておけばほぼ防げますから。」具体的な対策はどういうことをされてますか?「まず、80日齢でこちらに来るまでに、ワクチンを打って基本的な病気予防をすること。ここでの鳥インフルエンザ対策は、野鳥が鶏舎に入らないようにするための網がけとか、消毒ですね。あとはオールアウト後の鶏舎の消毒も。」オールアウト…鶏を一斉に鶏舎から出すことですね? 「はい。鶏は鶏舎ごとに80日齢の鶏を一斉に入れて、これをオールインっていうんですが、廃鶏の鶏は一斉に鶏舎から出すんです。で、鶏舎を一旦空っぽにして、水洗いと消毒を徹底的にやって、まっさらな状態にしてから80日齢の鶏を入れます。」廃鶏を出してから新しい鶏を入れるまでの日数ってどれくらいですか?うちは4ヶ月です。「そんなに? つまり4ヶ月は鶏舎に鶏がいないってことですね?」 「ええ。」逆に言えば、それくらいかけて徹底的に消毒してるという…。「そうなりますね。」大変なお話をいろいろお聞きしましたけど…それにしてもこの、増田養鶏場のアットホームな雰囲気、とてもいいいです。これからもご家族の皆さんで力を合わせて…。「はい、頑張ります!」今日はプロのカメラマンもいますので、せっかくですから皆さんの写真撮りましょうね。「ありがとうございます。そうですね。今日は孫たちもいるし、みんなでね。記念になります。」 (増田養鶏場は、こんなトコロ)佐賀平野のど真ん中、どこまでも広がる田園の中にたたずむ増田養鶏場。清らかな水と澄んだ空気は、鶏たちにとってもすばらしい環境に違いありません。近くには有明海の干潟が広がっています。

コープさが生活協同組合

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