2012.02.14

人気店でも復興プロジェクト

一連の展示会や見本市シーズンの最中、パリで最も人気のあるショップのひとつ「merci」でも新作を見せるプレゼンテーションの日がありました。「merci」は服を始め、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般に関わるアイテムを幅広く取り扱うセレクトショップで、道幅や不動産物件がパリで相対的に狭いマレ地区においてはとても珍しいゆったりとした大きな店です。ここが何をどこから選んで来て、どう見せて売っているかはいつも業界内外の人たちから熱い注目を集めており、わたしもそのプレゼンテーションが楽しみでした。

当日は最高気温でもマイナスという非常に厳しい寒さだったのですが、店内は全くいつもと変わらず、大勢のお客さんたちでにぎわっていました。観光客もとても多いですし、併設のカフェやカジュアルなレストランの利用だけを目的に足を運んで来る人たちも少なくありません。

プレゼンテーションのスペースには、今後春に向けて発売されていく商品がにぎやかに並んでいました。写真1から順に奥の方へ向かったところの、正面にある横長のテーブルの左端に、他の品々とやや異なるバイブレーションを発する、“たたずむ”といった風情を感じるものがあったので、よく見てみましたところ、それは日本の建築家、長坂常さんが仲間とともに活動している、被災した宮城県雄勝町の由緒ある硯石を使ったチャリティプロジェクト「WA x merci」のメダルでした。

「merci」では、オリジナルの小指の爪ほどの大きさの薄いメダルを、細く長く切ったリバティ生地につなげたブレスレットがロングセラーなのですが、このメダルは生地の代わりに撚った紅白の細い和紙を使い、硯石とつなげています。来たる3月10日から10ユーロで発売し、収益はすべて雄勝町へと寄付するそうです。私もいくつか買いに行こうと思っています。

広いスペースのあちこちに個性的な商品が並ぶ

シンプルな空間の演出も面白い

紙や文房具関連が並ぶ一角にあったWAプロジェクト

プロジェクトのプレスリリース、実物、硯石の見本

 

by KUSE 2012-02-14 7:54

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